2026年6月25日入荷 / Lot No. SS39741 / KEONI OF HAWAII “WAIKIKI SAND” by JOHN MEIGS

TEXT: サンサーフ企画総括・アロハシャツ研究家 中野喜啓 (YOSHIHIRO NAKANO)


アメリカ本土、イリノイ州シカゴで生まれたジョン・メイグス。彼はシカゴ美術研究所で彫刻や人物デッサンを学び、レッドランズ大学やUCLAでジャーナリズムを専攻。その後、記者を務めた彼は1938年にハワイへ渡り、ホノルル・ アドバタイザーの美術部に籍を置きつつ1940年頃にはテキスタイルのデザインを始める。

メイグスの描く斬新な絵柄はハワイのアロハシャツメーカーの目に留まり、すぐにデザインの依頼が舞い込むようになった。大戦中は海軍に入隊し、憧れの画家「ポール・ゴーギャン」ゆかりの地であるタヒチを訪れ、ポリネシア文化の魅力に引き込まれていく。1947年、軍を除隊した彼は再びハワイに戻り、広報の仕事をしながらテキスタイルデザインを生業とする準備を開始。 再びデザインの世界に戻ったメイグスの噂は瞬く間に広がり、ハワイのメーカーのみならずアメリカ本土のコーン・ホ ールマークス、タンブロ・ファブリックスなど大手生地問屋からのオーダーが次々に舞い込んだ。また、ハワイの歴史ある美術館「ホノルル・アカデミー・オブ・アーツ」で個展を開くなど、画家としても精力的に活動。

1950年代にはハワイで活躍するテキスタイル・デザイナーの中心的な存在となり、アロハシャツの歴史を築いた巨匠として今も語り継がれている。現代のヴィンテージマーケットにおいてもメイグスの作品の評価は高く、高額で取引されることが多い。今回復刻した「WAIKIKI SAND」は、ワイキキビーチでのアクティビティをコミカルなタッチで表現。本作は当時、8社以上のブランドが手がけていたことが確認されており、非常に人気で多くの配色が作られていた。