Lot No. BR02901 / BELT, LEATHER, ENLISTED MAN’S

TEXT: バズリクソンズ企画総括 亀屋康弘(YASUHIRO KAMEYA)


米陸軍が第一次大戦頃から下士官の制服用としてレザーベルトを採用した。俗にギャリソンベルトとも呼ばれ、ギャリソンとは駐屯兵を意味しており、その語源から呼ばれるようになった。ベジタブルタンニングで鞣されたカウハイドは厚手で硬く、張りとコシがあり、引き締まった繊維質と肌目を持つのが特徴。本体裏の刻印は当時と同じタイトルと書体に拘り、厳選したカウハイドの表面を均一に滑らかにした意味を持っている。また縁には捻引き加工が施してあり、熱した道具でコバに押し当てながらラインを引くため、革の繊維が固く引き締まり、耐久性を高めている。ベルトループの動きをある程度抑えるループに刻印された『JQMD』とは、インディアナ州ジェファーソンビル・クォーターマスター・デポ(軍事補給拠点)を意味る頭文字で、1939年製造であることがわかる。バックルは当時のバックルから型を製作。そのバックルを留めるのはA-2に使用されるボールスタッド型のスナップボタンで、このパーツの存在が古き良き時代に製作されたことを物語り、このベルトのハイライトでもある。